白内障のタイトル
猫4
0白内障とは
白内障とは水晶体の混濁や異常のことで、これが進行すると網膜に正しく焦点を結べ なくなります。
具体的には、遠くも近くも霞んで見えるという症状がでます。白内障だけであれば手 術にて改善しますが、緑内障や眼底出血等、他の病気があると改善しないことがあります。手遅れにならな いうちに眼科で診察を受けましょう。


0白内障手術はいつ受ける?
昔は、視力が0.1以下なら手術を考えるのが普通でした。これは人工水晶体が開発 される前の常識です。
現在は、眼鏡を掛けても視力が0.7出なければ手術の対象になります。
もっと視力の数値が良くても、白内障のために生活に支障があれば手術を行ないます。


○ 保険の適応
手術代は1万7000 円(1割負担) 〜 5万円(3割負担) 程度です。

0日帰り手術の治療成績
当院では、白内障手術は日帰りにて行っています。
安渕眼科の白内障手術の治療成績('92-'04)は下の如くです。


技術的成功率は99.4%(n=1825)
成功とは『一回の手術で水晶体の混濁を除去し人工水晶体を挿入する』としました。不成功とは、予定したのに人工水晶体が挿入出来ず、後日に挿入手術を行った。もしくは、手術翌日診察で、瞳孔の形が悪く、追加手術で修正した。という意味合いで、失明したということではありません。

視力改善率は96.7%
改善とは『2段階以上の視力の向上、または、0.7以上の視力を得た場合』としました。

正視・遠視 近視
改善 97.0% 95.7%
不変・悪化 3.0% 4.3%


白内障手術後の視力の分布

手術後の視力は、かならずしも手術前の視力に比例するわけではなく、網膜の状態や年齢に大きく左右されます。

手術前が遠視・正視の場合の術後最高矯正視力

グラフ1


これは裸眼視力ではありません。手術後に眼鏡を使用して出せた最高の視力です。手術後も加齢とともに視力は低下します。ただし、後発白内障の場合はレーザーが有効です。

手術前が近視の場合の術後矯正視力

グラフ2

白内障手術後に、乱視が強かったり、人工水晶体の度数が適切でなくて、裸眼視力が、いま一つの場合は、LASIKが有効です。

手術希望の方は、月火水木の午前中( 院長診察 )に受診してください。手術適応があれば、術前検査をして、手術予定日を決めます。手術日は毎週火曜日の午後で、実際の手術時間は20分程度です。
局所麻酔で行いますので30分程度の休憩後に帰宅する事ができます。術後は一週間は毎日通院が必要です。その後は、間隔を開けて経過観察します。