使用する点眼薬「0.05AT」は、一般の眼科で使用している、ミドリンM、サンドールMYとは違う物です。
近視の原因は、遺伝が関係はしていますが、正確には不明ですが、「受験時に進行する」「屋外で生活する人は近視が少ない」という現象があり、生活環境が影響するのは間違いありません。
自分で努力できることとしては、「勉強しない」「本を読まない」「ゲームをしない」「スマホを見ない」「外で遊んで、家に帰ればさっさと寝る」等ですが、現実には実行困難です。
眼科の治療としては、「ワック(毛様体の訓練)」「ミドリンM点眼(散瞳調節麻痺剤)」「予防眼鏡(当院ではしていない)」「オルソケラトロジー」等がありますが、充分な効果は期待できません。
外国の調査で「アトロピン(抗ムスカリン)点眼」が、最も近視の進行予防に効果があることが、エビデンスとして出ました。
1日に、1回、点眼すれば、近視の進行を1/3程度に抑えられます。
以前は、0.02%でしたが、もう少し効果が高い、0.05%に変更しました。
自費診療で、1本が1100円、5本5000円、10本9900円(税込み)です。
副作用として、高濃度(厚生労働省認可済)では、瞳孔散大(虹彩炎の治療目的)、近見障害(正確な屈折異常の検査目的)、顔面紅潮が起こりますが、高濃度でも、点眼中止で10日程で消退します。当院で使用するのは、1/20の濃度なので、症状は自覚しないか、多少まぶしく感じる程度です。
ただし、使用開始した点眼液は、1ヶ月したら廃棄してください。未使用は冷蔵してください。
点眼液なので、内服しないでください。他人と共用しないでください。
LASIK適応外の最多理由は近視の進みすぎなので、そうならないための予防にもなります。